CLIENT INTERVIEW

導入企業インタビュー

2024.9.24
製造業

【株式会社アクト石原】CO2排出量算出が、月1回わずか10分で完了 簡単・シンプルなシステムだから初めての中小企業でも使いこなせる

株式会社アクト石原
事業内容
包装用、運搬用の木・合成樹脂箱及び、パッキングケースの製造、販売並びに輸出入など
企業サイト
https://www.act-i.co.jp/

株式会社アクト石原様は、木箱や段ボール、合成樹脂(プラスチック段ボール)を中心とした、包装・梱包にかかわる資材の製造・販売が主な事業です。1924年(大正13年)の創業時の木箱つくりをはじめ、紙、樹脂などの素材を複合・進化させた機能素材へとそれぞれの時代の二ーズにあわせた物流・梱包を提案しています。2024年は創業100年の節目にあたり、「価値創造企業をめざす」を経営理念として、代表取締役社長の石原樹夫様を中心に、環境経営の促進に尽力されています。今回、ファストカーボンを導入した理由についてお話を伺いました。
[取材日:2024年7月26日 インタビュアー:ディエスジャパン広報]

課題
大手取引先が脱炭素経営に取り組み始めたため、
サプライヤーである当社も同様の対応が必要になった

アクト石原様の事業内容について教えてください。

アクト石原様

アクト石原様

アクト石原様:当社は木箱の製造から始まり、包装・梱包のプロとして、創業当時の木箱を始めとして、段ボールやプラスチック段ボールなどをオーダーメードで製造・販売しています。

当社の梱包材は、厳しい衛生管理が必要な食品や、薬品を梱包する箱として使われることが多いです。

当社の強みは「短納期」と「オーダーメード」です。お客様のご要望や箱の用途、運ぶモノや物流に応じ、綿密に設計したオーダーメードの包装・梱包資材をご提案できるとともに、自社工場で製造しているので短納期で納品できます。

日本はもちろん、タイ、フィリピンに拠点、現地法人を有しており、お客様の海外進出とともに海外へ事業展開をしてきました。

包装・梱包資材

人々の暮らしや産業を支え続ける物流(ロジスティクス)に欠かすことのできないのが包装梱包です。

既にアクト石原様ではKESを取得しているなど、環境経営への対応を積極的に行っています。

アクト石原様:当社では京都議定書の発祥地、京都から発信された環境マネジメントシステムの規格である「KES・環境マネジメント・スタンダード・ステップ2」を取得しています。

KESは、中小企業をはじめとした事業者が取り組みやすい環境マネジメントシステムとして、現在は4,000を超える事業者が登録されています。当社は日本だけでなく海外にも事業を広げておりますので、地球環境への対応は事業者の責務として、経営としても重要度を上げて対応しています。

例えば2015年に高槻工場で太陽光発電システムを導入し、2018年にはFSC 森林認証を取得しました。電球もLEDに変えるなど様々な取り組みをしてきました。

これまでも環境経営に積極的に取り組んでいるアクト石原様が、CO2排出量の算出をスタートさせた理由を教えてください。

アクト石原様:これまでお話したとおり、当社は環境経営に積極的に取り組んではいたものの、CO2排出量の算出については、まだ何も始められていない状態でした。

しかし、大手取引先がCO2排出量算出を始めるようになり、サプライヤーの立場である当社も取り組まないわけにはいかなくなりました。

ただ、CO2排出量の算出は手間がかかるほか、算出にむけた知識も必要です。中小企業である当社が取り組むには事務体制の整備に高いハードルがあり、なかなか着手できないままでした。

そこで、以前よりお取引があったディエスジャパン様から「ファストカーボン」のご提案を受けたとき、「会計データがあれば簡単に算出できる」というシンプルさがもっとも魅力的で、すぐ導入を決めました。

CO2排出量算出のシステムには様々なサービスがありますが、他のサービスと比較検討はされたのでしょうか。

アクト石原様:同様のクラウドシステムも1社比較検討をしました。

「ファストカーボン」は「会計データだけあれば算出できる」「データのアップロード方法も簡単」である点に優位性がありました。

また、算出された数値も第三者機関の確認を受けており、SBT認証に活用できるなど、信頼性がある数値であることもポイントでした。

もう1社は領収書をアップロードする必要があるなどファストカーボンより手間がかかりそうだったこと、もともとお取引があったディエスジャパン様の手厚いフォロー体制も魅力だったので、導入に至りました。

実際に導入されてみて、作業量や事務負担はありましたか。

アクト石原様:導入1ヶ月目は、当社の既存の会計データで使われている仕訳の勘定科目について、ファストカーボンに内蔵されている排出原単位のうち適切なものに紐づける作業が必要になりました。

初月の設定作業は当社も手間取るかなと少々構えていましたが、ディエスジャパンのご担当が、当社から質問を送る度に、オンライン会議やメールで、すぐ対応いただけたのがとても頼もしかったです。

初めて算出したCO2排出量が本当に正しい数値なのか、ディエスジャパン様も当社の会計データを元にテンプレートファイルへの転記とシステムへアップロードをし、数値をダブルチェックするという工程も踏んでくださったので、今後使っていくテンプレートデータ(エクセルファイル)が正しく設定できているかどうか確認でき、安心して使い始めることができました。

テンプレートデータ(エクセルファイル)が完成できれば、あとは月末に会計を締め、そのデータをファストカーボンのテンプレートにコピー& ペーストし、電力使用量など別途いれる必要がある数値を決まった欄に入力するだけです。

1か月分のCO2排出量算出は10分もあれば計算完了できるので、こんなに早く、簡単にできるんだと驚きました。他の会社さんにも、ファストカーボンがあれば「10分で簡単にCO2排出量が計算できる」とおすすめしたいです。

算出したCO2排出量のデータは、環境経営にどのように役立てていますか。

アクト石原様ファストカーボンで算出したCO2排出量の結果は、1ヶ月に1回開催している社内の環境会議で数字を報告しています。

この環境会議は社長ももちろん参加しているのですが、意外だったのは営業担当も興味を持って数値の推移を見ていることでした。営業担当もお客様との会話で環境問題やSDGsが話題になることがあり、会議での報告を真剣に聞いてくれています。

「1トンのCO2を削減しよう」という言葉がよくでていますが、当社で排出する1トンとは具体的にどれくらいの量なのか、算出するまでは全く想像できませんでした。ファストカーボンを使ったことにより、当社のどこでどれだけCO2が出ているのかはっきり見えるようになり、「1トン」の現実味が増しました。

今後、御社は脱炭素にどのように取り組まれていきますか。

アクト石原様:現在、当社ではファストカーボンを使ってSCOPE1~2(自社が直接・間接的に排出している温室効果ガス(GHG)排出量)を算出していますが、現在SCOPE3(サプライチェーンの上流・下流も含めた温室効果ガス(GHG)排出量)の算出に向けて準備を進めています。

SCOPE3の算出に向けてはSCOPE1~2までと異なり項目が多いところや、経理部門だけではなく他の部署のデータ収集も必要であり、現在体制整備を進めているところです。

しかし、複雑なSCOPE3も会計データさえあれば算出できますので、ディエスジャパン様の手厚いサポートがあるからこそ当社もSCOPE3算出へ挑戦できているのだと思います。1年以内にはSCOPE3まで算出できるように目標をおいています。

CO2排出量算出は始めて1年目ですので、2年目以降はどうやって削減するかなど、ディエスジャパン様と一緒に、脱炭素経営に向けた具体策を実施したいと思います。

ご協力いただき、ありがとうございました。

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